| 連載「円山動物園 栄光への階段」 |
第4話
5月7日 子育て、いじめ。
今日はGW最終日。このGWの9日間は忙しかったけど楽しかった。
結果は、入園者総数で前年比40%増。1日あたり平均で57%増。
売り上げベースで1日あたり30%増とまずます。
何より、事故も大きなトラブルもなく終えられたのが幸い。
でも、GW前後に、動物の病死や転落死が続いたのが残念だった。飼育スタッフの悲しみは僕らには計り知れない。
今夜は園長含む7人で打ち上げ。
その中で、いい話を2つ聞いた。
1つは、子育ての話。
人間の親は、子どもを叩くけど、野生動物の母親は決して子どもを叩かない。噛んでも甘噛みする程度なのだそうだ。野生の厳しさで言えば、父親が子どもを殺すこともあるけど、子育てにおけるいたわりの強さは、「生存」という厳しい状況の中でこそ強く表れるのかな。
もう1つは、いじめの話。
ここ数日、4匹いるオマキザルのうち3匹が1匹を集団でいじめているというお客様からの声(投書と電話)が相次いだ。
それで、飼育のスタッフに聞いてみたら、知能の高い彼らにとって「いじめ」は、野生でもよくあることで、安易に可哀想だからといって分離させちゃうと、かえって群れに戻れなくなるだけだという厳しい現実も聞いていたわけ。
そんで、今日もその話題をしていたら、ベテランのスタッフに凄い話を聞いちゃった。実はその「イジメられザル」こそ、以前はイジメる側のボスだったんだって。それで隔離されているうちに残りの3匹が徒党を組んで、立場が逆転したようなのだ。ああ、なんてストーリーなんだろう。
野生を残す彼らを、人間が勝手に擬人化してしまうのは良くない事だと思うけれど、彼らに気づかされることって本当に多いのかもしれない。
動物園の奥の深さを理解しないと、きっと本当の意味で園の一員にはなれないんだろうなって感じました。
===================================================
◆◇◆小さな一歩◆◇◆
円山動物園の毎日のふれあいエサやりイベントは、現在28メニューと日本一の盛りだくさん。
自宅や園内でも、いつでもどこでも「今の見どころ」が分かるようにしたい!
ということで、市内企業の協力により携帯サイトが完成しました。
毎日更新の動物園携帯サイトは日本初!これは便利です。
「みんなの円山動物園」
