| 連載「円山動物園 栄光への階段」 |
第13話
7月28日 国蝶オオムラサキ発見!
円山動物園の園内で国蝶のオオムラサキを発見しました。
元々、円山の山頂付近にはいるそうですが、数は年々少なくなってきたとのこと。
それが園内で見れるとは驚き。円山から飛来して、園内で繁殖したようです。
実は、こんな日が来ることを願って、25年前にオオムラサキがえさとするエゾエノキの木を園内に植えていた職員がいたのです。
その職員は退職して、なんと今年から円山動物園内の売店でお仕事をしてくれています。オオムラサキは、その方が園に帰ってくるのを待っていたんだろうか。
虫好きのお父さん達にはたまらないオオムラサキの復元。
そこには夢見る大人が仕掛けたはるか昔のロマンがありました。
(後日談)
その後の調査では、同じ木にサナギの抜け殻を3つ発見。
まだ中身の入ってるやつも1つ見つけました。これで間違いなくこの木で繁殖していることがわかりました。
準絶滅危惧種ですから、どうやって保護繁殖していくか、今、動物園をあげて検討中です。
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◆◇◆小さな一歩◆◇◆
この偶然の発見から始まった「野生動物の復元」という動きは、その後、9月8日に市長から記者発表された「北海道の野生動物復元プロジェクト」という園始まって以来のビッグプロジェクトに成長しました。(記者発表資料)
札幌の原風景にあったオオムラサキ、オニヤンマ、ニホンザリガニなどを自然復元し、園内で親子で楽しめるようにしたい。そして、絶滅危惧種であるオオワシ、シマフクロウといった猛禽類を、世界に誇る円山動物園の繁殖技術と鷹匠技術により野生復帰させようというプロジェクトです。
このプロジェクトのために、札幌市では初の飼育員による海外派遣研修が実現し、アメリカの猛禽類研究センターやサンディエゴ、ブロンクスといった動物園での実践を研究してきました。