連載「円山動物園 栄光への階段」

第24話

10月17日 裏方さん

円山動物園には2人の大事なベテランの「裏方さん」がいる。
飼育員だけじゃない、彼らが動物園の毎日を支えている。

一人は印刷や看板、パネルづくりの達人Mさん。
彼の作業場はみんなから親しみを込めて「M工房」と呼ばれている。
いろんなイベントでポスターやパネル、看板を作ってくれる。彼がいなかったらイチイチ外注しなきゃいけないところだが、長年の経験を生かしていとも簡単に作ってしまう。
スズメ蜂を退治したり、簡単な木工作業は何でもこなしてしまう。

もう一人は鉄工の達人Yさん。
彼の作業場は「Y鉄工所」と呼ばれている。
動物たちの檻の細工から園内の補修、小さな金属部品まで、いろんなアイデアで改善してくれる。飼育員が「こんなの欲しいな〜」と言うと何とか作ってくれる。
面倒見がよくて皆を喜ばせるのが好きな人。職場の懇親会の幹事でもすごく皆のことを考えてくれる。

二人とも、仕事の態度は厳しい。過去の経験、失敗を大事にしている。言葉遣いや普段の態度にも厳しい。そして動物園のためならどんな苦労も惜しまない。でも、派手な舞台には立ちたがらない。目立ちたがらない。ただ黙々と仕事する。
本当にカッコいい。「オヤジさん」って感じ。

園内の誰よりも真っ黒に日焼けした顔に、深く刻まれるしわ。
その顔がニコ〜っと笑うと、なんだかこっちまで嬉しくなります。

===================================================

◆◇◆小さな一歩◆◇◆

お客様への声かけが少ないという苦情が結構ありました。そこで、ベタですが朝礼で声出しを毎日やっています。
「おはようございます!」
「こんにちは!」
「何かお困りですか?」
「ありがとうございました!」
「またお越しくださいませ!」
朝、元気な声を出すのは気持ちいいものです。

戻る