連載「円山動物園 栄光への階段」

第35話

12月22日 みんなのドキドキ体験看板

秋に、園内で市長と市民が語りあうイベントがありました。
そこに子ども議会総務委員会の子どもたちも参加して、市長に提案をしました。

「せっかくいいイベントがあるのに、看板が目立たないから、入口に大きな看板をつけて欲しい。」

園長は即答で「すぐやります!」
それがこの写真の看板です。


エサやりやふれあいの体験メニューは現在28種類。
その数は日本一多いだけでなく、一つ一つに環境や命の大切さなどメッセージが盛り込まれていて、感動と気づきを持ち帰るプログラムになっています。

なかでもオススメは、

○チンパンジー「レディ」のミルクタイム
母を事故で亡くした人工哺育中のチンパンジー「レディ」が群れに戻るまでのエピソードを飼育員に聞きながら、ミルクタイムを間近で見られます。

○エゾモモンガ「タロウ」の飛翔

工事現場で保護されたタロウはかごの中で育てられたので飛べませんでしたが、飼育員の熱い思いから飛行訓練中。今では3〜4mくらい上手に皮膜を広げて飛べるようになりました。

○猛禽類のフリーフライト

鷹匠の資格を持つ飼育員が、トビ、アメリカワシミミズク、ハリスホーク、シロフクロウを飛ばして、お客さんの手にもとまらせてくれます。大迫力の人気イベント。
この技術は、絶滅危惧種のオオワシ、シマフクロウの野生復帰のために活用されます。

○カンガルーの散歩体験

写真を見てわかるように、こんなに近くでカンガルーと握手したり、エサをあげたりできます。また、時期にもよりますが運がよければ母カンガルーの袋に手を入れさせてもらえます。カンガルーの優しさや母のぬくもりを伝えるほのぼのした人気イベントです。


ドキドキ体験の中には参加人数制限のあるものも多いので、冬は逆に穴場です。特に大人の方にこそ体験してほしいと思います。とても入園料600円の内容とは思えないですよ!
濃密な体験を是非、冬の円山動物園で。

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◆◇◆小さな一歩◆◇◆

子どもばかりではなく、新たに大人をターゲットにしたイベントを増やしたところ、この1年で50代の夫婦や女性グループ、20〜30代の女性が増えました。懐かしさや癒し、のんびりしたやさしい空間を求めている方が多いのかもしれません。
19年3月から大人向けの「1日飼育係体験」を始めました。料金は年間パスポート付きで1000円。
これまでも夏休み、冬休みには小学生を対象に行っていましたが、園長の発案で始めて大人を対象に募集したところ、ナント!定員11名のところに76名の応募があり、しかもそのほとんどが20〜30代女性でした。(もっと飼育員になりたい男性が来るのかと思ってました。)
東京や千葉からもネットを見て申し込みがあり、事後アンケートでも大変満足度が高くてよかったです。
エサの準備、動物舎の清掃(猛獣に吼えられながら)をやったあと、午後からは飼育員と懇談会。そして動物病院見学へ。ウサギに聴診器をあてたり、獣医から動物たちの治療エピソードを聞きました。
この企画、これからもどんどんやっていきます。

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