モデルケース「さあ、始めよう。次の一歩!」

いよいよ新体制での挑戦が始まった!
新市長からは市役所改革のプロジェクトメンバーに選ばれた。これは大チャンス!
さて、具体的にどこから何を始めようか…
これはある地方公務員の苦悩を綴ったレポート風小説です。

※このレポートは、私と仲間との書簡を元に再構成したものです。実在の市役所とは関係ありません。

さて、大事な次の一歩を考えなくちゃ。
ここをしっかりやらないと理念だけで終わっちゃうもんな。その前に…
“変革は誰にでもわかりやすい姿で、最も変えたいと思っている人が活躍するとき動く”
いくつか気をつけなきゃいけない点を整理しておこう。

●すべてに障害が潜んでいる

以前、市長プロデュースのシナリオを考えたけど、そこにはいくつかのポイントがあった。
どれ一つとってもたやすいものはなさそうだ。庁内から人材を集めるのだって、外部から改革能力を持ってくるのだって、抵抗する人はたくさんいるだろうし。
ここは、すべてに障害が潜んでいることを覚悟して、一喜一憂せず改革を成し遂げる腹づもりをしておこう。
2の手、3の手を用意しておけば、庁内のイザコザや消耗戦になっても、燃え尽き症候群は予防できるだろう。
自分が疲れ果てたらおしまいだもんな。

●絶対に勝てるエリアをつくる

いくつかのポイントのうち、必ず1つは絶対勝てるエリアを持っておこうと思う。
市民会議でも何でもいい。SWOT分析で勝てるエリアを特定しておこう。
そこに重点投資して、「常勝エリア」にできれば、改革派が寝首をかかれることはないはずだ。

●スタート地点とゴール地点を決めよう

市役所改革のどこから切り込むかを決めたほうがよさそうだな。総花的なスタートは打ち上げ花火のように儚いものだ。
サービスでも人材でもコストでもコミュニティでもいい。具体策を早く決めよう。
検討に時間をかけず、すぐやるパイロットプログラムを走らせていくことにする。
そしてゴールの状態を定義しようと思うんだ。いつまでにこういう状態にしますと。
さらにそれを表す数字を置きます。目標○円とか○%とか。
じゃなきゃ、時が経ったり、人が変わるたびに約束がホゴにされてしまうから。

●やる気と能力は入手可能だが

なんとか頑張れば庁内からも人材は集められそうだ。でも、肝心の「やる=実行」を手に入れるのは難しいなあ。
当然、これを手に入れ続けるのはもっと難しかったりする。
ゴールまで気を抜かないためにも、アメとムチを用意した方がいいと思う。
達成できなかったら部長の昇進延期!なんて怒られるかな?
何案か用意して、市長に意見をもらってみよう。

さあ、いよいよキックオフの時が来た。
最も大事なのは、市長に具体的な指示・命令を出してもらうことだよね。
上も横も下も外も時計も眺めながら、行動は軽やかに、具体策は「選択と集中」で行ってみよう!

2002.12.8

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